喪
今日、フォーマルスーツを買って来た。
喪服である。
大きな声で言えない、買ったのは初めて。
葬儀と言う式に今まで余り参列していないのだ。
仕事で行けなかったり、遠かったり、お通夜だけ洋服や江戸小紋で行ったり
親戚筋には着物の喪服で参列した。
先日の父の通夜と葬儀は
実家に前もって一揃い置いてあった着物を着た。
妹は東京から持って来たスーツ。
四十九日には私もスーツにしよう・と思い
ここ数日、あちこちの店を覗いた。
「へえ、そうなのかあ・・・」
何となし大息つきつつ。
喪服のデザインというのは或る意味特殊?
ワンピースは前開きのが多いそうな。
知らなかった。
で、 今日決定、黒靴も購入。
真珠のネックレスは・・・またあとで。
そういうアクセサリーも無いのだわ私。
どういう人生送って来たのさ・と思わず自分に言ったり
浮世離れしているかもしれないが
着物の場合、アクセサリーは要りませんから。
そんな時に、同郷で歳も近かった漫画家さんの訃報を知った。
過去、パーティで話をしたことはある、人気作家だった。
図書館勤めの知人がメールして来たのだが、全く知らなかった。
ネットのニュースにも、病死以外詳しくは乗っていなかった。
昨日今日とあちこちで想い出話が語られている。
近親者のみの葬いで送るそうな。
駆け付けたい人は多かったろう。
父の葬儀は弟が気張ってかなり大きなものとなり、
賑やかに送ってもらえて、それもよかったが・・・
ご遺族の意向ならば
・・・彼女の安らかな眠りを祈ります。
私は「身内葬でいいからね!」と妹に宣言してある。
今近くに居るのは妹夫婦だから、頼むことになるだろうし。
姉や弟にはまだ言っていない。