2015_09
14
(Mon)02:02

京都にて 

12日、京都智積院明王堂にて、プロの能楽囃子方の一調一管と能楽師の舞の会を、稽古仲間の一人が企画実行した。

歴史ある場所で、演者は小鼓、笛、舞手の3人。客も小人数で、じっくり聴き、観ると言う趣旨。
なんと風雅ではないか!

能を見始めてよりそんな殿様の贅沢をしてみたいと憧れつつも、まさか実現するわけもないと思うのが普通。
それを小さいとはいえよくぞ実行したものと、この知人の行動力に感心した。
この機を逃してなるものかと新幹線で駆けつけた。

あの雨台風も去って、京都は晴れ!


智積院明王堂
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不動明王像を背後に、黒光りする堂中央の板の間は能舞台と似たような大きさ?
時折涼しい風が通り抜け、蝉の声・鳥の声も響いてくる。始まる前から期待が膨らむ。

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須弥壇の脇から小鼓方と能楽師がしずしずと現れ、まずは鼓と舞で『駒の段』
高倉帝の愛妾で清盛に宮中を追われた小督局の行方を、帝の配下の武士が嵯峨野に探すという筋の舞である。
昼のこととて虫の音より蝉の声がしげくあったが、暗めの堂内の雰囲気が夜を連想させてGOOD!

笛一管の独奏は『音取り』
平清経の幽霊が登場する時に吹かれる調べ。
笛方が笛を構えた時、促すように堂の外で蝉が鳴き出した。
その声が少し治まるまで笛方は待って、間合いをはかっているような。
やがて吹き始めると高く低く耳に響いて、体中が笛の音に満たされる。
能楽堂でこんなには聴けない。独り占めっ♪という感じ。

鼓と謡の一調一管で『勧進帳』
一調一管に舞で『班女』
そして『氷室』
 『三井寺』

喜多流能楽師の舞はピンと張りつめた気迫に満ちて、こちらも背筋が伸びた。
後で聞いたことには、アメリカ公演から帰国したばかりで時差ぼけの状態だったとか。

間に解説も入って2時間に満たなかったが、満足感は大きい!
すべてが終わって初めて客は拍手をした。これもいい!演奏の余韻が楽しめた。

小鼓方の古賀さんは、打ちながら謡も謡われる。
そういうのは初めてで驚いた。
が、その後の解説で、もう10年以上やっていますと話される。
謡は好きであり、その師匠の先代大倉長十郎氏もやっておられたそうな。
無論、能楽本公演では絶対にできないが。

今回の催しの発端は、古賀さんが10年ばかり前に高台寺で
『こんなところで笛を吹いてみたい』
と思われたことだそうな。
10年を経て、鼓の弟子である知人の今回の協力で実現できた・とのこと。

この頃は能楽関係者がほかの芸能とコラボすることも増えている。
残念ながらあんまりなものもあって、全部賛成はできないけれど、
今日のは良かった




ところで会の名を『松古知新』というそうな。
挨拶で知人は『まつこちしん』と言ったので(間違えてない?)と噴きそうになったが、
笛方・松田さん、小鼓方・古賀さん、二人の名を取って『まつこちしん』…なるほど
でも或るお人を想像するわな(^.^)


満足満足♪

今日は友人の住まいの近く、伏見を散策中である。


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2 Comments

nekobune  

うらやましい

素晴らしい京都、お天気もよくてよかったですね。
ところで、笛の松田さんて森田流の松田弘之さんのこと?
松田さんだったら昔々、名人田中一次先生のところで一緒にお稽古してたことがある。あちらは森田流の重鎮、私は一層流になってしまいましたが。

音取り…いいですなあ。
恋の音取りかな。
ふつうの音取りはお稽古してくれるけど、恋の音取りは秘曲なのでいまだにお稽古してもらえないwww
田中先生や松田先生の音取りを舞台で拝見したことあります。よかったよーーー。

また、松古知新の会があったら教えてね。

2015/09/15 (Tue) 01:56 | REPLY |   

moegi  

Re: うらやましい

おはようございます。今日も好天で♪

はい、笛方は松田弘之さんです。
夜の懇親会でお尋ねしてみたら、nekobuneさんのことはちゃんと覚えておいででした。

> 音取り…いいですなあ。
> 恋の音取りかな。

長く演奏してくださいましたよ。
本公演ではあんなに長くないよね?では「恋の音取り」かも。

> また、松古知新の会があったら教えてね。

了解です。
気長にお待ちください(^^)

この知人、他にも長唄のミニ演奏会とかあれこれやってくれるのですよ。
私もおかげで間近に聴いたり出来て、ありがたく思ってますv-238

2015/09/15 (Tue) 08:22 | REPLY |   

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