2015_07
09
(Thu)11:19

七月歌舞伎夜の部 

昨日、夜の部を見て来た。
木挽町広場のエスカレーターで、すぐ前を見覚えのある男性の姿・・・
仕舞の師匠であった。あら何たる偶然!
「先生!」と呼びかけ、ちょっと挨拶して、私は3階席へ。
師匠は1等席かしら?


さてまず『熊谷陣屋』 海老蔵の熊谷直実だが・・・
幕開き速攻討ち死にのワタシ・・
歌舞伎通の友人も「あれ寝ちゃうんだよねえ」と言っていたから・・・ま、そういうものか。


そしてお目当ての『牡丹灯籠』
円朝の落語からとった怪談だが、今回は坂東玉三郎が演出し、
お峰は玉三郎、伴蔵は香川照之こと市川中車で。

衣装にも玉三郎の指図があったのだろう、ちょっと今までと違う。
関口屋の女将となったお峰の着物は 
質素で真面目というイメージか。 普通はあだっぽく黒かったはず。
帯は皆 2色使いのあれは角出し?帯揚げも帯締めも使わない
どうやって結ぶのだろう、知りたい!

萩原新三郎という若者にこがれ死にしたお露、あとを追って自害した乳母お米。
幽霊になって恋しい新三郎のもとへ通うが、高僧に魔よけの札を貼られて近づけなくなった。
そこで萩原家の下男・伴蔵に「お札を取ってくれ」と頼みに来る。
お峰の知恵で「100両くれたら」と伝えたところ、本当に100両が天井から降ってきた。

「ちゅうちゅうたこかいな、・・・お、お前さん、手が震えて数えられないよぉ!!」
等 笑わせる場面は変わらないが
ラストが驚きの演出!

本筋では、
100両元手に貧乏暮らしからひとかどの店の主となった伴蔵は、
他の女にうつつを抜かし、当然古女房のお峰と言い争うことが増える。
お峰は、貧乏でも夫婦に隠し事のなかった昔を懐かしむが、伴蔵はやがてお峰を殺すのだ。

玉三郎の新演出では、
伴蔵は昔を懐かしむお峰と言い争いの末、反省して仲直りしたのだが
お露、お米の霊が、お峰と、この日江戸からはるばる訪ねて来た馴染みの寡婦お六に憑く。
恐怖に混乱した伴蔵は二人を刺し殺す。
正気に返って、横たわるお峰にすがり後悔に泣きわめく伴蔵の眼の前を、牡丹灯籠がふわりふわりと飛んでいく。
伴蔵は 「待ってくれ、お峰!行かないでくれ!」 と灯籠をを追っていく・・・


本筋は、伴蔵は殺意を持って古女房を手に掛け、お峰が哀れで救いは無い。
この新演出では狂乱からの殺害で、まあ心神耗弱…で多少の救いはあるかもだが

しかし、なんでお露らの幽霊が憑くのか突っ込みたくなる。
伴蔵がお露の頼みを聞いて魔よけのお札を外したから、
お露の恋は成就、恋しい新三郎をあの世に連れていくことが出来たのだよ。
伴蔵らにタタル理由が無いと思うけれど??

ああでも玉さま・・・すてき・・・ どんな姿も似合うわあ・・・


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